淵野辺から世界へ!

20代。140字以上。

衛生

ガーナでの生活が終わる頃、JICAの方が住むアパートメントで、温かいお湯のシャワーを浴びた。3ヶ月ぶりのシャワー、パンテーンまで使わせてもらった。自分の頭から茶色い水がしたたる画は中々に強烈で、自分のことながらよくこんなんで生活できたなあと思った。

しかし何より自分を驚かせたのは、風呂上がりに袖を通したTシャツのにおいだった。なんか、ノラ犬っぽいにおいがした



ガーナでは、頻繁に水道が止まっていたし水がもったいないからと一日おきにTシャツをローテするだけの生活だった。そのため洗濯をまったくしていなかった。
朝たまに襟あたりのにおいを確認して「まだ大丈夫。いざとなったら石鹸を買いに行こう」と思い続けてたら3ヶ月が経ってしまっていた。どうやらその間に鼻がおかしくなっていたようだ。

で、その鼻が文明的なかおりに触れたことで元に戻り、Tシャツのヤバさに気付いた。

慣れってのは恐ろしいな、と思った。



いま、アルメニアにいる。
昨日の夜スーパーで買物をしていたらたまたま綿棒が目に入った。足を止め、最後に耳掃除をしたのはいつだろうと振り返ってみると、恐ろしくなった。
すぐにホテルに帰ってやってみるとこの世のものとは思えない代物が7本ほど完成した。

5ヶ月ぶりの耳掃除。すんごかった。

で、そうやって気付いたのは、習慣を変えるのには環境を変えるのが手っ取り早いことと、普段自分が大切だと思っていることは失ってみても意外と大丈夫、ということ。いや、犬のにおいは流石に大丈夫じゃないけど。




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