淵野辺から世界へ!

20代。140字以上。

国際交流ってなに

 

先学期、クラスの3分の2が中国人の授業で、反日デモについてのエッセイを書いて、それに関してのプレゼンもした。

 

 

そのプレゼン、予想通り中国人の7−8人がキレて大炎上し、結局授業は残り時間が30分もあったのにキャンセルされた。アラブ人とスペイン人の友だちは爆笑して、アジアンの喧嘩は面白いな、と漏らした。

 

次の授業では中国人による南京大虐殺をテーマにした発表があり、エグい写真を見せつけられるという報復があった。先生は頭を抱えていた。

 

こういうのね(南京大虐殺の画像検索結果。閲覧注意)。

 

その中で「日本人は南京で30万人を虐殺した野蛮な民族だ!お前はどう思う!」と言われたから「毛沢東は7千万人虐殺したろ!(文革の一説)もし人数が問題だとしたら中国人の方がよっぽど頭おかしいだろ!」と返した。発表者はキョトンとした後に、デタラメ言うなと言っていた。

 

その後もクラスの外で議論を重ね、色々あって、今ではなぜか、とてもいい関係になっている。先のレーザー照射事件について、北京のスモッグについて、冗談を交えつつ、これからについて話すようになった。彼らは僕に気を使わないので、いつも平気でひどいことを言ってくるが、今はそれがとても楽しい。ガンジーの言葉を借りるならまさに"First they laugh at you, then they ignore you, then they fight you, then you win"という感じ。違うか。

 

僕がわざわざ好戦的なテーマでプレゼンしたかはこの記事に書いたけど、彼らが先に仕掛けてきたから。もちろん、彼ら中国人に好きなだけ言わせて黙ってへらへらしてるってこともできたけど、こんな体験いましかできないと思ったし、言われっぱなしは性に合わないから、人数では圧倒的に不利だけど、立ち向かってみた。良い人である必要がないから。

 

中国生まれ中国育ち、大学からアメリカの彼らが知っている日本人は、小中高で受けた(特に歴史)教育の中に出て来る姿だけだ。本気で日本人が戦争をしたがってると思ってるから、それは違うと教えた。去年、関係が悪化したときでさえ、中華学校への火炎瓶の投下はあったけど、中国人が直接危害を加えられたことはないと教えた。それらを通して驚いたのは、アメリカにいる、ほぼ全ての情報にアクセスできる自由な中国人でさえこうなんだという現実。教育の力がいかに強いか思い知った。

 

ところで、相手の実像を知らないのは中国人だけでない。

 

facebookで、僕が尊敬する人が元サッカー日本代表監督の岡田武史のクローズアップ現代での言葉を引用していた。 

「『中国が嫌いだ、中国ってひどい国だ』と言っているほとんどの人が、行ったことがなかったり、中国の友人がいなかったり、住んだことがないんです。知らないんですよ。そしてそういうイメージばかりが膨らんで、空気が出来上がって、中国は許せないと。そして争いが起きていくというのは、僕はおかしいというか、やっぱり避けなきゃいけないと思っているんです。」

 

グローバル人材とか、国際交流とか盛んにいわれてるけど、もっとさ。

 

 

 

互いに一歩もひかないガチな喧嘩をした結果、深まる関係がある。

相手を知らないがために、起こる争いがある。

xx人、yy人でくくるのをやめよう。

No Border, Cup Noodle.