淵野辺から世界へ!

20代。140字以上。

井の中の蛙大海を知らずを久しぶりに感じた日

清水高志さんが、松岡正剛さんと対談をしていた。

 

松岡さんの千夜千冊の連載がきっかけで素晴らしい本や作家に出会い、それによってこれまで自分の人生は彩られた場面もあった。鈴木大拙鷲田清一花田清輝を読んで、完全に理解はしていないけど、なにか自分の中に残っている(と信じられる)部分があって、人生は潤ったと思っていた。

 

メイヤスーの有限性の後でも、ヴァレリーのカイエも読んだ。丸山真男柳田國男西田幾多郎、朝永三十郎の名前も知っているし、何か読んだし、どういう人生だったかもwikipedia的な深さで知っているつもりだ。

 

伊藤亜紗さんや鞍田崇さん、星野太さん、小田原のどかさん、あるいはDJ ASADAAKIRAのSNSの投稿を見て、何かわかった気になっていた。

 

清水さんの来るべき思想史も読んだ。なんとなくこういうことが書かれているということも(覚えていないけど)わかった気になれた。

 

 

が、この記事を読み、自分はこれまでの人生で、読書からは何の栄養も得られていなかったと実感した。

この内容を、対談というライブでやってのけてしまう巨人のじゃれ合いを見て、自分のような浅い人間がいてすんません、他の人よりもずっと教養はあるんだろうと思い込んでいてすみません、という恥ずかしさの波が押し寄せている。