淵野辺から世界へ!

20代。140字以上。

無題1

22時頃に、大学時代からの友人から、今から会えない?と連絡がきた。

 

彼女はパリピで努力家でヒッピーで健康優良児で、センスがいい。

何回か一緒に海外に行ったし、失恋したときに酒に付き合ってもらったりもした。お互いの学生時代までのことも、それからのことも大体ぜんぶ知っていて、今でも2ヶ月に一回は会うような仲だ。

 

それにしても急な連絡だったので、すぐに行ったほうがいい気がして、日付をまたぐ頃に落ち合った。近況報告もほどほどに、彼女はぽつりと「ガンが見つかって、来月手術を受ける」と言った。

 

 

同世代から、自身がガンを患ったと聞かされたのは3回目だ。

そんなの何回聞かされてもただ絶望してしまうけど、その人が辛いとき、ちょうどいいタイミングでそこに居られたのは自分だから、少しでも労いとか、慰めとか、あるいはいつでも連絡してねっていうこととか、メンタルに効く言葉を伝えるのが大事だと思っている。セカチューや恋空、1リットルの涙で育った私たち、準備はできている(できていない)

 

 

2019年は、結婚式よりも、葬式のほうが多かった。2020年もいまのところそう。新年には3人で飲んだうちの一人が翌週死んだ。2月には祖母が死んだ。ニュースも毎日コロナによる死を届ける。

 

このところ終末を意識することが多い。