カーディガンを肩掛けするおしゃれにはイマイチしっくりきてなかった。
プロディーサー巻きなんて揶揄されるように、掛けずに着ろよ!って。
だけど峰なゆかさんのこのひとコマ漫画を見て、どうして流行っているのかわかった。
解説するまでもなく、自分のコーディネートを「おしゃれだと思うからやっている」と自信を持って言えない人たちの心情をコミカルに描いたもの。
好きな格好を好きなだけ楽しめばいいはずなのに、どうして自信が持てないのか。
それはオシャレは、あるコミュニティーの中でしか意味を持たないからだ。原宿と丸の内と高崎には違うオシャレがある。渋谷の高校生と田園調布の主婦とイオンのヤンママには違うオシャレがある。万人にウケるおしゃれなんてない。
だからストールもハットもサングラスもちょっとどきどきする。
だけど同じ首元のオシャレでも、カーディガンだったら「クーラーの効きすぎで寒いときに羽織れるから」なんて言い訳が使える。装飾性ではなく、機能性の話にズラせる。
だから同年代とのオシャレランチを楽しんだ日に、淵野辺の実家に帰っても恥ずかしくない。中学の同級生とコンビニで遭遇しても、なんてことない。何より、流行っているし。
そんなわけで肩掛けカーディガン、万歳(やったことない)。