若いっていうのは特権だよ、って日本でもシリコンバレーもカルガリーでも言われてきた。何を言ってんだい年齢なんて関係ないっしょって思ったこともあった。それは多分、若いのが良いんじゃない、俺がいいんだ、っていう変な反発心から。
だけど今、自分が3週間くらいガーナで暮らしてきて、その意味がわかった気がする。
まず、多少無理な環境でもちゃんと生きていけるってのは若さだ。
周りの大人に本当にお世話になっているからこそっていう前提はあるんだけど(そういう意味ではまさに他人に生かされている状態)、それにしても現地の食事にも抵抗がなく、停電断水どんと来いで、バケツに水くんで体洗うみたいな生活を普通にしている自分にビビる。若さってすげえ。多分、20−30年遅かったらこんなことできない。こういう意味不明な生命力って、若さ故だと思う。どっちかって言うと不健康キャラで、超少食で、半年に一回くらい低血圧で駅係員にお世話になる自分が特別ってことはない。絶対ない。
今だから10時間以上乗り合いタクシーにも乗れるし、1週間サバイバルキャンプできるし、全身の毛を剃れる(衛生上。文字通り全身)。
若いってのをエクスキューズにすると大体許されるから、これからも若さを理由にどんんどん攻めてって、どんどん痛い目にあっていきたい。やっぱり、失うものはなにもない。
自分の無知ぶりをダダ漏れにしながらも、背伸びした場に積極的に出ていき、ボコボコにされつつ、何度もサイヤ人のような超回復を重ねながら、学び、自己成長することを炎上マーケティングならぬ炎上ラーニングと呼びたい。
— 田端 信太郎 (@tabbata) May 11, 2012