淵野辺から世界へ!

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アメリカの上下関係。 Case: Fraternity and Sorority

日本のいじめとか体罰のニュースに「日本人の陰湿な国民性」みたいなコメントをみるけど、なんだか違うと思う。立場が上の人に(たとえそれが同級生でも)逆らえないのはアメリカも同じ。

 

中学・高校にはスクールカーストHigh School Hierarchy)が明確に存在しているし、米軍内での女性兵のレイプも大きな問題になっていて、The Invisible War(2012)が話題になったばかり。いじめも数えきれないほどあるし、隠蔽体質も同じ。バスケの暴力コーチ(Mike Rice Jr.)の数々の悪行は記憶に新しい。

 

いじめや暴力じゃないけど、上官の命令は絶対、な空気は大学内にもある。

例えば、Fraternity(Sorority)と呼ばれる社交サークル(参考:Wikipedia "Fraternities and sororities in North America")。彼らのメンバーとして認められるためには新入部員の間、ビッグブラザーのパシリとなるとか、映画Social Networkにあったような真冬に外でパンツ一丁みたいなことをしなくてはならない(これをhazingという。詳しくはこれとか wikipediaHazing in Greek letter organizations

 

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(Eduardo君はクラブに入るときに鶏に共食いさせて問題になってた…)

 

こんな感じで入団して認められるまでに大変なプロセスを経ているのから、彼らの結束は強いし、卒業してからのネットワークも強固なんだと思う。 これは日本の部活と同じ。

フラチュニティって相当に面白くって、その多くがパーティーサークル(ASUがパーティー大学だからかもしれないけど)だけど、ボランティア系とか、アカデミック系ももちろんある。特にパーティ系のフラチュニティと、日本の飲みサーとの違いは、性別で分けられていること(男:フラチュニティ、女:ソロリティ)や、サークルの名前がギリシア文字の組み合わせであること(そのためGreekと呼ばれることもある)、更にそれらが全国組織であること(色んな大学にアルファベータって名前のフラチュニティが支部のようにある。*名前だけ一緒で独立している場合もある)。

または日本の大学にあるゼミと同じようにあるラボ(Lab)。これは上下関係って感じではないけど、マスターとかドクターと学部生が師弟関係みたいな関係になってるところが多い。

 

 

オチはない。

留学しなかったらわかんなことばっかりで、楽しくてしょうがない毎日。