淵野辺から世界へ!

20代。140字以上。

土屋鞄(2)

さっき、写真もページもプロがやってるんだろうっていうサイトを見つけた。

それが、うなぎの寝床Facebookこれ

 

とても素敵な理念でやっているのに、どこか残念なのはなぜか、考えてみた。

Facebookでお手本になるのは先述の土屋鞄製作所。

このページと土屋鞄とがどう違うのか考えてみるとわかるのは、人間味がないということ。商品説明と写真だけでは人は誰かに広めたくならない。

「こんな優しそうなおじさんがこういうこと考えて、こういう狙いで作ったのがこの商品」っていうのがない。

 

たとえばこの写真

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キャプションを、少し長いけど、引用してみる。

『【商品紹介】生石鹸 http://bit.ly/ZaqJty

石鹸とビールとチョコレートは「生」に限る!?

純石鹸分のみでつくられている、まるは油脂化学の生石鹸。生ものと同じ様に変化しやすく、形も色もひとつひとつ違います。石鹸組織が生のまま残っているから生石鹸と名付けられました。

刺激を抑えてあるので、敏感肌・乾燥肌の方むきの石鹸です。赤ちゃんの浴用、洗顔・洗髪・全身用に是非お試し下さい。ハル

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厳選された油脂は鹸化釜の中で職人さんの経験と勘により、鹸化、塩析の後、熟成を待って高純度・低刺激な純白の石鹸生地となります。幾度も幾度も練を繰り返し裁断・自然乾燥され枠練り独特の表情を見せてくれます。90日間の工程を経た純粋な生石鹸の誕生です。(パッケージより)

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370円』

どういう材質で、どんな人にこれを使ってもらいたいかはわかる。でもこれって、わざわざfacebookで言わなきゃいけないこと?

幾度も幾度も練を繰り返し裁断・自然乾燥され枠練り独特の表情を見せてくれます』という説明からは「オーガニックっぽく手をかけまくってんなー」っていうことしかわからない。資生堂の同じような商品がセブンイレブンで手に入る世の中で、わざわざこの石鹸を選ぶ人がどれほどいるのか。この石鹸がどれほど優れているかはわからないけど、世界中どこを探してもこの石鹸にしかないと確実に言える個性は「作られた場所と作った人、その思い」だけだろう。

近所の子がアトピーに悩んでるのを見てとか母のあかぎれを防ぎたくてとか、どうしてこの商品が生まれたのかにフィーチャーしたらきっと面白い。

 

こういう人たちを応援したいし、それ以前にマーケティングをちゃんと勉強してみたいし。見せ方の勉強をしたい。