淵野辺から世界へ!

20代。140字以上。

アマゾンに負けない本屋。

地元の本屋さんがアマゾンに勝つ方法に関心がある。

 

行き着く先はいつも同じで「ヴィレッジヴァンガード化すればあるいは」というものだ。ヴィレッジヴァンガードについてはこちら(知的興奮がビジネスの出発点――ヴィレッジヴァンガード成功要因を探る 2011/3/2

 

アマゾンの売上ランキングやリコメンド機能にできないことは何か。書店員さん個人の独断と偏見に任せて商品を陳列すること。買物の体験を面白おかしくする事。暇だな、ヴィレヴァン行くかって気にさせること。いつ行っても何か発見があること。ヴィレヴァンで手に入るものは全てアマゾンでも買える。だけど僕らはヴィレヴァンに行く。それはそこにストーリーがあるから。本の読み方を提案してくれるから。本と一緒に、それを読む時にかけるCDが並んでいるから。

 

 

「この本が売れています」が、今までの本屋。

全国どこの本屋に行っても大体同じ品揃え、出版社ごと50音順に配置された倉庫みたいなお店。

 

「この本を買った人はこんな本も買っています」が、アマゾン。

大体、同じ分野の本か、作者の本を勧められる。悪くない。

 

「この本をこういう風に読むと楽しいです」がヴィレヴァン

本は自由にあるべきだっていう考え方もわかるけど、具体的に示されることによって、その本を読んでいる自分の姿は想像できて、しかもそれが結構イケてる感じ(=サブカル感?)がして、わくわくする。

 

どうやったらお客さんの買物の体験を豊かにできるか、店ごとの個性を出せるか、そこに、書店の未来があると思う。本屋が本以外も売るのはこれから普通になるだろう。

 

ところで、本屋だから本だけを置く。八百屋だから野菜だけを置く。というのは小売業全てが脱出すべき考えだと思う。

 

一昨年ヨーロッパを旅行したとき、店のショウウィンドウのこだわりがとても印象的だった。どの店も個性的で「本屋なのに、本じゃないものがディスプレイに並んでいる」はザラだった。

高級ブティックは特にそれが顕著で、スワロフスキ(左/ウィーン)や、ルイヴィントン(右/ベルリン)はとても綺麗だった。

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こんな風に、今までの常識を捨てて、モノの魅力をちゃんと伝えられたら、アマゾンに負けない、すげー店が出来上がるだろう。

 

魅力あるもの、だけどその魅力がちゃんと消費者に届いていないものを発掘して、日本をより豊かにしたい。