「中国人は阿呆で、野蛮で、危険だ」
「いや、俺の友だちの中国人はみんな優しいし、今回も冷静だ」
「でも実際に黄島のジャスコが略奪されたぞ?トヨタが、パナが、ホンダが…」
「俺の友だちの中国人は上海にきている日本人を心配し、守ったぞ?」
こんな会話に終わりはない。ケースだけ持ってきても無意味。
13億人を十把一絡げに「○○な奴ら」と決めつけることの無意味さをわかってほしい。もっともっと想像してほしい。
数字だけでも集めてみてほしい。
人口13億人以上
北京市(1960万人)や上海市(1920万人)など大都市に人口が集中。
失業率4.1%(=13億*0.041=5330万人≒韓国の総人口)
7億6400万人の労働者がいて、3億5400万人が都市部に集中。
その内1億5800万人が出稼ぎ。北京には700万人の出稼ぎ労働者。
2011年の都市部の平均月収23,979元(×12.365=29万6500円)
2011年の農村部の平均月収6977元(×12.365=8万6250円)
格差は2.5倍以上
軍事費の総額は2011年度の日本の防衛省予算が1900億円に対して中国の国防予算は7兆8000億円。物価の差を考えるとあまりに膨大。中国の総兵力推定約228.5万人に対して、自衛隊26万人。
ざっとまとめると、こんな感じ。
以上を踏まえて言いたい事は
『中国にはめっちゃ人がいる。たくさんの無教養な人がお金のために都市部に集まっている。暴動を起こしているのはそういう人たち。逆に「いい中国人」と言われているような、日本人と直接面識があるような人は知識人や心に余裕のある人。彼らもまた、たくさん居る。』
ウイグルを、チベットを鎮圧する中国政府が、反日デモを取り締まらない訳を想像してほしい。集会が取り締まられる国において、大規模なデモがなぜ起こせるのか想像してほしい。
両国の抱える事情と照らし合わせて、このいざこざが行き着くであろう、最高の結末と最悪の結末、そして妥当な結末を想像してほしい。
想像力が足りない。
有田焼と景徳鎮♡
ソース
中国統計局(National Bureau of Statistics of China)
Statistical Communiqué on the 2011 National Economic and Social Development
Income of Urban and Rural Residents in 2011
レポートも書いた。