淵野辺から世界へ!

20代。140字以上。

モンゴルのシャーマンと、もののけ姫の話

少し前、仕事でモンゴルに行ってきた。
環境問題の現地調査という名目で、文化や産業についてのレポートを作るために飛んできた。

我ながら、相変わらず訳の分からない仕事をしていると思うが、この旅行のハイライトはただ一つ、現役のシャーマンに会ったこと(シャーマンに引退はあるのだろうか)。

 

 

ある現場から次の現場へに草原を移動中、一張のゲルに立ち寄ることになった。
ガイド曰く、そのゲルにはシャーマンが住んでいるとのこと。


シャーマン!!!!


なんと甘美な響き。アニミズム。いたこの最終型。プリンセス・ハオ。知っていることはそれくらいだけど、道中の草原で「よみがーえーれー」と口ずさんでしまったほど、わくわくが止まらなかった。まさか自分の人生でシャーマンと知り合うことになるとは。意味不明すぎて、もうこういうの本当大好き、って。

 

それで、現場についたら40代くらいのスリムなおねえさんが出迎えてくれた。ヤギの乳を発酵させて固めたアメみたいな何かをくれた。口にはいれてみたけど、それはただの酸っぱい石だった。

 

ガイドが、この女性がシャーマンだと言い、ゲルの中を見せてくれることになった。

中には狼の毛皮や鷲の羽が刺さった仮面、楽器や数珠が大量にあり、なんというか、なんというか!もうサイコーだった。

 

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帰国してから思ったけど、あの仮面と毛皮は完全にもののけ姫だ。

 

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2018年も、サイコーなイベントがたくさん起こりますように。

備忘。大事なこと。

いつだったか、仲良しの女の子から「会社で泣くことがそれなりにある」と聴いて、驚いたのを覚えている。

 

「この世の中にあなたやあなたの健康より重要な仕事なんてない」なんていうのは、自分にとっては当たり前の前提すぎて、口に出したことはなかったけれど、これからは自分の周りには積極的に伝えていきたい。 

 

 

(1年以上、下書きに残っていた。こういうのは思ったときにまとめておかないとダメですね)

モチベーション低下の年末

11月から、管理部門のマネージャーをすることになった。
やってもやっても終わらない仕事量に疲弊しているし、自分の状況を理解してサポートをしてくれる人がいないのもストレスだ。自分が回せる量を超えているのに、催促をしてくる人たちに対して、待ってろよとか、うるせーと憎悪を感じるタイミングもあった。


一方で、同僚たちがまったく催促しないような環境を想像するとぞっとする。
イノベーションを起こすのに必要なのはパッションと思うから、これだけの数の人が自身の担当業務をドライブするために、私に催促してくる環境というのは非常に素晴らしいのだ。


今のストレスの真の原因は、催促されることではなく、自分が彼らの期待に応えたいのに、自分が提供できる仕事の品質とスピードが追いついていないことなのだ。こう考えることで、いま抱えているストレスは自助努力で解決を目指せる。周りは関係ない。俺がやる。


100日後にはきっと、そこにはパワーアップしてすいすい業務を回してクオリティの高い業務をこなしている自分がいるはずだ。能力を挙げることが自分を救う。自分を救うために勉強をする。

愛とはなにか。こんなこと考えることあんのか。

最近、愛について考えることが多い。

きっかけは エーリッヒ・フロムの「愛するということ」を読んだこと、そしてTHE EUGENE Studioが銀座・資生堂ギャラリーで開催中の「1/2 Century later.」に行ったこと。

どちらもかなり面白く、フロムの方は生涯持ち続ける本になりそう。

 


エーリッヒ・フロム「愛するということ」で語られたこと

  • 人は愛について考えるとき、愛するより、愛されることを考えがちである
  • 人は愛するという行為を、誰もが生まれながらにしてできるものと思っているが、そうではない
  • 人は愛するという行為を、恐れている

 

THE EUGENE Studio "1/2 Century later." で見たこと

  • 2001年宇宙の旅のエンディングのモノリスが居る部屋を再現したもの
  • ただしモノリスの代わりにあるのは白く塗られたキャンバス
  • そのキャンバスはアメリカっぽい国で撮影されたビデオが添えられている。
  • ビデオには老若男女が一人ずつそのキャンバスにキスする場面と「愛とはなにか」についてのインタビューが含まれている。
  • キャンバスを恋人に見立て優しくキスする人、とにかく言われた通りに感情無くキスする人、顔のあたりにキスする人、はたまたお腹にキスする人、愛について考えるとき、その白いキャンバスに誰を投影するのか個性が出ていてかなり面白かった。

 

 まさか自分がこんなことを考えるようになろうとは、思わなかった。

Jポップを聴く

最近、バックオフィス業務もやるようになったので、作業中に音楽を流している。
2017年のお気に入りのアルバムは

- Mammal Hands "Shadow Work"
- Four Tet "New Energy"
- Khalid "American Teen"
- Sablina Claudio "About Time"
- Kamasi Washington "Harmony of Difference"
- The Japanese House "Swim Againt the Tide"
- Jack Johnson "All the light above it too"
- WONK "Castor"
- Kendlick Lamar "DAMN."

 

あとは2016年から引き続きの

- Wet "Don't You"
- J.Cole "4 your eyez only"
- Alicia Keys "Here"
- D.A.N. "D.A.N."

 


ところで、最近はJポップにハマっている。
26年の人生ではじめてちゃんと聴いていて、色んな世界を覗けて嬉しい。

 

同世代の奏でるJポップは素晴らしい。
yogee new wavesのSAYONARATAMAを何かで聴いて気に入って、アルバムを通しで流している。彼らのノリとか曲の感じから、きっと聴いてきた音楽や、育った環境が似ているのかもしれないと思い、だからこそなんかハマるのだろう。

 

同世代の奏でるJポップは素晴らしい。
先日、久しぶりにCDを買った。スカート(バンド名)の「20/20」を買った。
どの曲もいいんだけど「私の好きな青」という曲が特に良い。
「僕らが旅に出ない理由なんて本当はただのひとつだってないんだ」って、そうだよな、と。
こういう詞への共感は同世代の使う母国語だからこそのものだから、響くのだろう。

 

どのアーティストも、曲だけでなくて、ビデオも凝っていて、それもまた良い。

これまで作業BGMは別タブでyoutubeで流してたけど、別ウィンドウで目で追うようになった。
安藤裕子の「のうぜんかつら(リプライズ)」と関取花の「むすめ」が似ていることもその中の気づき。

軽音サークルの部内ライブで花さんがのうぜんかつらを歌ってたのも思い出した。あれはよかった。

 


安藤裕子 / のうぜんかつら (リプライズ)

 


関取花 むすめ

 

 

アドリア海のはなし

祖母の認知症が進んでいる。


半年前に家の中で転倒して骨折し、入院したあたりからおかしくなり、いまはもう、彼女は僕を忘れている。

 

年をとると環境の変化に順応できなくなる。

長い間住んだ家を離れるのは大きな変化で、入院日数に比例し、1日ごとに記憶障害が深まっていく。数週間の入院生活を強いられた結果、1人ではもはや日常生活が送れなくなり、老人ホームに入居することになった。大好きな畑仕事をすることはおろか、1人で出歩くことももう一生ない。

 

こんなこと、話としてはよくわかるけど、肉親が自分に対して、知らない誰かと接する態度をしてくる体験は強烈だ。


祖母はたくさんを知っている。

山梨の小さな村の女性で大学に行ったのは、村で彼女だけだった。関東大震災や第二次大戦、高度成長やバブル崩壊、戦争も平和も知っている。変化の時代に子どもを育て、孫を愛で、曾孫を抱いた。

 

祖母は旅行の話をよくしてくれた。
北欧のフィヨルドの話、アドリア海の話、ハワイやエジプトの話もしてくれた。自分の旅行好きの原点は彼女から生まれたように思える。

 

 

 

 

秘書の仕事とネットストーキング

会社に入って1年経った。

考えてもいなかったことがたくさん起こった1年だけど、中でも一番の驚きは自分が今、秘書をしていること。毎日社長について修行している。

ひしょっていう言葉は不思議で、涼しげな感じもすれば(避暑)、謎めいたところもあり(秘所)、丕緒(国家の大業を成す)なんて言葉もあるようだ。


この前の指令は、1時間半後に急遽会うことになった人のこと調べてまとめること。
移動中にツイッターのログを2年分くらい遡り、キーワードを見つける。
それらから、なるべく価値観とか考え方がわかる記事にあたりをつけて、出身地や趣味の話などのアイスブレークに使えそうなことを集める。忙しすぎて社内の人間とは朝食を食べながら早朝から会議をしているということもわかった。
多分こういうことに関心があって、仲良くなるには飲みに誘うより、朝ごはんを一緒に食べるのがいいと思います、みたいなまとめを渡す。

長い学生生活でつちかったネットストーキングスキルがいきたけど、なんとも言えない気持ちにはなる。


それはそうと、秘書検定の会場はきっと、英検や会計士試験のそこより、良い香りがしそうだ。
いつか受けてみよう。