淵野辺から世界へ!

20代。140字以上。

愛とはなにか。こんなこと考えることあんのか。

最近、愛について考えることが多い。

きっかけは エーリッヒ・フロムの「愛するということ」を読んだこと、そしてTHE EUGENE Studioが銀座・資生堂ギャラリーで開催中の「1/2 Century later.」に行ったこと。

どちらもかなり面白く、フロムの方は生涯持ち続ける本になりそう。

 


エーリッヒ・フロム「愛するということ」で語られたこと

  • 人は愛について考えるとき、愛するより、愛されることを考えがちである
  • 人は愛するという行為を、誰もが生まれながらにしてできるものと思っているが、そうではない
  • 人は愛するという行為を、恐れている

 

THE EUGENE Studio "1/2 Century later." で見たこと

  • 2001年宇宙の旅のエンディングのモノリスが居る部屋を再現したもの
  • ただしモノリスの代わりにあるのは白く塗られたキャンバス
  • そのキャンバスはアメリカっぽい国で撮影されたビデオが添えられている。
  • ビデオには老若男女が一人ずつそのキャンバスにキスする場面と「愛とはなにか」についてのインタビューが含まれている。
  • キャンバスを恋人に見立て優しくキスする人、とにかく言われた通りに感情無くキスする人、顔のあたりにキスする人、はたまたお腹にキスする人、愛について考えるとき、その白いキャンバスに誰を投影するのか個性が出ていてかなり面白かった。

 

 まさか自分がこんなことを考えるようになろうとは、思わなかった。

Jポップを聴く

最近、バックオフィス業務もやるようになったので、作業中に音楽を流している。
2017年のお気に入りのアルバムは

- Mammal Hands "Shadow Work"
- Four Tet "New Energy"
- Khalid "American Teen"
- Sablina Claudio "About Time"
- Kamasi Washington "Harmony of Difference"
- The Japanese House "Swim Againt the Tide"
- Jack Johnson "All the light above it too"
- WONK "Castor"
- Kendlick Lamar "DAMN."

 

あとは2016年から引き続きの

- Wet "Don't You"
- J.Cole "4 your eyez only"
- Alicia Keys "Here"
- D.A.N. "D.A.N."

 


ところで、最近はJポップにハマっている。
26年の人生ではじめてちゃんと聴いていて、色んな世界を覗けて嬉しい。

 

同世代の奏でるJポップは素晴らしい。
yogee new wavesのSAYONARATAMAを何かで聴いて気に入って、アルバムを通しで流している。彼らのノリとか曲の感じから、きっと聴いてきた音楽や、育った環境が似ているのかもしれないと思い、だからこそなんかハマるのだろう。

 

同世代の奏でるJポップは素晴らしい。
先日、久しぶりにCDを買った。スカート(バンド名)の「20/20」を買った。
どの曲もいいんだけど「私の好きな青」という曲が特に良い。
「僕らが旅に出ない理由なんて本当はただのひとつだってないんだ」って、そうだよな、と。
こういう詞への共感は同世代の使う母国語だからこそのものだから、響くのだろう。

 

どのアーティストも、曲だけでなくて、ビデオも凝っていて、それもまた良い。

これまで作業BGMは別タブでyoutubeで流してたけど、別ウィンドウで目で追うようになった。
安藤裕子の「のうぜんかつら(リプライズ)」と関取花の「むすめ」が似ていることもその中の気づき。

軽音サークルの部内ライブで花さんがのうぜんかつらを歌ってたのも思い出した。あれはよかった。

 


安藤裕子 / のうぜんかつら (リプライズ)

 


関取花 むすめ

 

 

アドリア海のはなし

祖母の認知症が進んでいる。


半年前に家の中で転倒して骨折し、入院したあたりからおかしくなり、いまはもう、彼女は僕を忘れている。

 

年をとると環境の変化に順応できなくなる。

長い間住んだ家を離れるのは大きな変化で、入院日数に比例し、1日ごとに記憶障害が深まっていく。数週間の入院生活を強いられた結果、1人ではもはや日常生活が送れなくなり、老人ホームに入居することになった。大好きな畑仕事をすることはおろか、1人で出歩くことももう一生ない。

 

こんなこと、話としてはよくわかるけど、肉親が自分に対して、知らない誰かと接する態度をしてくる体験は強烈だ。


祖母はたくさんを知っている。

山梨の小さな村の女性で大学に行ったのは、村で彼女だけだった。関東大震災や第二次大戦、高度成長やバブル崩壊、戦争も平和も知っている。変化の時代に子どもを育て、孫を愛で、曾孫を抱いた。

 

祖母は旅行の話をよくしてくれた。
北欧のフィヨルドの話、アドリア海の話、ハワイやエジプトの話もしてくれた。自分の旅行好きの原点は彼女から生まれたように思える。

 

 

 

 

秘書の仕事とネットストーキング

会社に入って1年経った。

考えてもいなかったことがたくさん起こった1年だけど、中でも一番の驚きは自分が今、秘書をしていること。毎日社長について修行している。

ひしょっていう言葉は不思議で、涼しげな感じもすれば(避暑)、謎めいたところもあり(秘所)、丕緒(国家の大業を成す)なんて言葉もあるようだ。


この前の指令は、1時間半後に急遽会うことになった人のこと調べてまとめること。
移動中にツイッターのログを2年分くらい遡り、キーワードを見つける。
それらから、なるべく価値観とか考え方がわかる記事にあたりをつけて、出身地や趣味の話などのアイスブレークに使えそうなことを集める。忙しすぎて社内の人間とは朝食を食べながら早朝から会議をしているということもわかった。
多分こういうことに関心があって、仲良くなるには飲みに誘うより、朝ごはんを一緒に食べるのがいいと思います、みたいなまとめを渡す。

長い学生生活でつちかったネットストーキングスキルがいきたけど、なんとも言えない気持ちにはなる。


それはそうと、秘書検定の会場はきっと、英検や会計士試験のそこより、良い香りがしそうだ。
いつか受けてみよう。

26歳

今日、26歳になった。

 

ハイロウズは14歳を歌い、アデルは19歳をアルバムのタイトルにした。
25歳まではJALANAも当日割引をしてくれるけど、26歳には何もない。
なんにもない。

そう。26歳は何でもない年齢である。
若さを言い訳にすることも、成熟を武器にすることもできない、何でもない年齢である。

 

さっき、フランスに着いた。
どうせ何か仕事が入るだろうと思って、GWの予定を入れていなかったのだが、まさか海外出張とは。

昨日の昼過ぎ、ソファでくつろいでいた所にボスから電話がかかってきて、急遽アフリカにいくことになった。一人で。

大急ぎでパッキングして、ホテルとフライトを抑えて、家を出た。
それから24時間後の今、乗り継ぎのためにシャルル・ド・ゴール空港にいる。

 

こんなに面白い誕生日なんだから、来たる26歳が何でもないわけがない。

犬の散歩がしたい

あれは確か高校生の頃だったと思う。

「結婚式か葬式とかに行きたい。普段目にしないような、他人の感情の起伏を見たい」と思っていた時期があった。
自分は人と比べて感情が表に出ないから、全然出ないから、そういったエクストリームな感情を見て、人間の動物らしさを感じたかったのだ(たぶん)。


この前、数時間だけ6人の未就学児の子守をする機会があった。
こどもたちは常に誰かが泣いていて、喧嘩していて、大笑いしていて、100%の自分を出し切っている感じがしてすごくよかった。悲しかったら泣くし、楽しかったら笑うのだ。

 

今日も大人10人の食事会に3歳くらいの女性がひとり居て、僕は彼女の話を聴くのにずっと夢中だった。

のんたんが好き、わたしはアイドルなの、幼稚園はたのしい、さいきんパパが好き。その人は舌足らずで、僕は半分以上聞き取れなかったけど、自分のことをあんなに楽しそうに話す人は久しぶりで、とてもいい時間だった。
彼女のお父さんに話を聴いてみると、最近彼女に恥の概念が芽生えてきているらしく、
オネショしたとき、バツの悪い表情をするようになったのだとか。人間っぽい。

 

犬が好きだ。

猫もパンダもペンギンもキリンも好きだけど、中でも犬が好きだ。
一緒に散歩して、嬉しいときにしっぽが高速で振られたり、口あけっぱなし、よだれダラダラな感じに触れたい。
一人暮らしだから犬は飼えないけど、なんとかして月一くらいで犬の散歩ができないだろうか。

 

新潟(1)

同僚に誘われて、新潟に行ってきた。
土曜の昼に集合して日曜の昼に解散するまで、2人でずっと話していた。

彼は社内に数人しかいない91年生まれの1人で、インドで一番の大学を出て日本に来た。何かとフィーリングがあう友人でもある。

米軍のシリア侵攻の話から、最近読んだ本、WW2のチャーチルの話、スノーピークの創業ストーリー、数え切れないジョーク、かなりリラックスできたいい時間だった。

 

気づけば今年もあと3分の2。

今年こそは台灣にいって毎朝、マンゴーでお腹を満たしたい。

7年くらい言い続けているので、そろそろ実現したい。

(または千疋屋でマンゴー食べ放題とかやってほしい)